参考文献:生命倫理
授業で扱ったテーマに限らず、命に関わる倫理問題を取り上げた本を紹介します。
【生命倫理の入門書】
いずれも生命倫理の代表的な問題をバランスよく論じている。まずは、どんな問題があるのかを知るところから始めてみよう。
小林亜津子『はじめて学ぶ生命倫理』、『QOLってなんだろう』
児玉聡 『マンガで学ぶ生命倫理』
【安楽死】
日本・海外の現状もふまえて安楽死の問題を整理した本。安楽死の是非について考えたい人は必読。よい悪いを語る前に現実を勉強してみよう。
宮下洋一『 安楽死を遂げた日本人』
NHKでも取材された、スイス(自殺幇助が合法化されている)で安楽死(正確には自殺幇助)した日本人のルポタージュ。安楽死という三文字ではわからない現実を知ることができる。安楽死と自殺幇助って何が違うの?と思った人は、上の『安楽死・尊厳死の現在』を読んでください。
【生殖補助医療】
命を生み出す技術も著しく進歩し、倫理問題を生んでいます。
宮下洋一『卵子探しています』
日本からアジア、ヨーロッパまで六カ国を生殖医療の現状を取材したルポタージュ。現実を知りましょう。
小林亜津子『生殖医療はヒトを幸せにするのか』
倫理学者による問題の見取り図。技術は人を幸せにするのか、生殖補助医療を例に考えてみよう。