大学での勉強ハウツー本:話す・書く・考える
大学一年生向けに紹介した本をまとめました。一年生だけでなく、話す・書く・考える能力を高めたい人へ。
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大学での勉強にもハウツーがあります。大学が何をする場所なのかを早めに知ることが、実り多き四年間への近道です。以下の本を読んで、大学での勉強・生活の仕方を知りましょう。
まずはこの本を読んでみましょう。
筒井美紀『大学選びより100倍大切なこと』
大学で学ぶ心構えや態度、さらにはノートの取り方など具体的な勉強テクニックまで書かれた、非常に実践的な大学入門。「わかんない」「つまんない」と言って過ごすにはあまりに長い四年間。ちょっとしたヒントで過ごし方は変えられる。まずは本書を読んで、頭を受験生モードから大学生モードに切り替えよう。
以下では「話す」「書く」「考える」という三つのテーマごとに、大学での勉強に役立つハウツー本を紹介します。
【話す】
福田健『【図解】聞く力 話す力がたちまち身につく40の技術』
コミュニケーションにおける「聞く力」の重要性を解説し、その力を伸ばすにはどうすればよいかを実践的に示す本。話すのが苦手な人は、まずは聞く態度を変えることを意識してみよう。
山本昭生『論理的に話す技術 相手にわかりやすく説明するための極意』
タイトルどおり「論理的に話す技術 相手にわかりやすく説明するための極意」がぎゅっと詰まった一冊。授業内でのプレゼンから就活の面接まで応用できます。
下地寛也『コクヨ式 1分間で伝わる話し方』
企業研修で教えられているノウハウをまとめた本。授業内でのプレゼンから就活の面接まで応用できる、基本がつまっています。
向後千春『自己表現力の教室』
「話し方」と「書き方」の基本を学ぶための教科書。訓練すれば、自分を上手に伝えられます。
【書く】
向後千春『200字の法則 伝わる文章を書く技術』
文章には、目的と型があることをわかりやすく示した本。型にあてはめれば、誰でも目的にあった文章を書けるようになります。
戸田山和久他『はじめよう、ロジカルライティング』
論理的な文章を書くための教科書。論理的ってどういうこと?という基本的なところから丁寧に説明してくれます。読むだけでなく、練習問題を自分でやってみることが大事。一冊やりとおせば、論理的な文章が書けるようになるだけでなく、他人の文章のおかしな部分を指摘する突っ込み力(批判力)も身に付きます。
戸田山和久『新版 論文の教室―レポートから卒論まで』
レポート課題が出たら、これを読みましょう。レポートとは何かを知らねば、レポートを書けるはずがない。レポートとは何か予備知識を仕入れてから取り組むべし。
【考える】
福澤一吉『議論のレッスン』
論理的に思考し、語る方法を勉強するための入門書。
論理的思考についての最良の教科書。紙と鉛筆を持って、練習問題を解きつつ進みましょう。難しい時もある(私も間違います)。だけど、手を動かして考えることで、視点の取り方がじわじわわかる。最後の二章は、質問の仕方、論文の書き方のコンパクトな解説になっている。
戸田山和久『「科学的思考」のレッスン―学校で教えてくれないサイエンス』
「科学的」に考えるとはどういうことかを学ぶ本であり、優れた科学哲学入門でもある。