2020年前半に読んだおすすめ文庫・新書【哲学、その他編】
ゼミ用ネタの仕入れも兼ねて、目に留まったものを色々読みました。
哲学思想系
「宇宙はどうしてこんなに美しいのか」という冒頭の問いにうっとり。第二章は素晴らしいカント哲学入門になっていると思う。様々な思想を縦横無尽に語る著者の筆致も見事。
名著。読んでいると、『エセー』、あるいはその著者の魅力が、ただ伝わってきて、読書の幸福を存分に味わうことができる。(いわゆる)「エッセイ」とはこういうものだ、と端的に理解できる。
俗っぽい筆致(褒めている。キリスト教を信仰する俗世間の人々視点というか。)にのって、終始面白く読んだ。著者の広い関心から脱線もしばしば、そこで得られる豆知識が楽しい。
悩み多き学生にすすめたい。でも、幸せを感じやすいかどうかは遺伝が50パーセントと言われたらがっくりしちゃうかな?私自身、ハッピー日記を書いてより意識的に幸せを感じたい。
著者の『実践 幸福学』が面白かったので、こちらも手にとった。様々なデータと分析が提示されるが、メッセージは明確で、「どんな社会を望むのか」を考えることなくして、移民政策の話はできないってこと。
素晴らしい本。援助とは何か、そもそも人を動かすとはどういうことかが理解できる。